新潟演劇鑑賞会第４１１回例会　俳優座劇場公演　「音楽劇　わが町」
2014年2月25日（火）１８時３０分開演、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館劇場
作＝ソーントン・ワイルダー　翻訳＝鳴海四郎
［スタッフ］　演出＝西川信廣　音楽＝上田 亨　作詞＝宮原芽映　美術＝二村周作
　照明＝桜井真澄　音響＝山北史朗　衣裳＝山田靖子　ステージング＝室町あかね
　舞台監督＝泉 泰至　演出助手＝道場禎一　歌唱指導＝北川 潤。
［キャスト］ 出演＝土居裕子(プランニング・クレア)・原 康義(文学座)・瀬戸口 郁(文学座)・
麻乃佳世(ジャンクション)・粟野史浩(文学座)・川井康弘(俳優座)・花山佳子(エンパシィ)・
保 可南(芹川事務所)・茜部真弓(Pカンパニー)・岡 のりこ(テアトル・エコー)・金子由之(昴)・
金 成均(スターダス・21)・藤側宏大(文学座)／佐藤拓馬【ピアノ演奏】。
【紹介】　世界の片隅にある永遠の「わが町」。何気ない日常に散りばめられたかけがえのないものを壮大な視点で問いかけ、初演から75年愛されてきたワイルダーの名作。
新たに音楽劇に生まれかわり、美しいピアノの調べとともにお届けします。
［ストーリー］ アメリカ・ニューハンプシャー州の小さな町グローヴァーズ・コーナーズ。
ギブズ医師の息子ジョージと、隣に住む地方新聞の編集長ウェブ氏の娘エミリーは幼馴染み。
穏やかで誠実な両親や町の人々に見守られ成長した二人は互いに恋をし、やがて結婚の日をむかえる。結婚式は町のみんなに祝福され新生活は幸せに満ちていた。
だが９年の歳月が過ぎたとき、二人に思いもよらない出来事が訪れた。二人目の子の出産時にエミリーが亡くなってしまったのだ。
町を見渡せる丘の上の墓地でエミリーは死者たちと語り、１２歳の誕生日に戻るが、慌しい生活に追われる家族たちと交わることができない。
［感想］　エミリー役の土居裕子の家族を思う最後の絶唱は魂の最奥部にまっすぐ突き刺さるように入ってきて激しく心をゆさぶった。
この歌のためだけでも音楽劇にした意味はあった。
家族、成長、結婚、生と死。最近の自分自身や家族のことと重ね合わせながら、深く感じ入り、考えさせられた。
エミリーの母役の花山は新潟出身。

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