東京交響楽団ロビーコンサート
東京交響楽団ロビーコンサート
２０１４年６月１５日（日）１３時開演、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホールホワイエ
［曲目］
ブラームス：弦楽六重奏曲第一番 変ロ長調 作品１８
［出演］
ヴァイオリン：田尻順、福留史紘、
ヴィオラ：青木篤子、西村真紀、
チェロ：西谷牧人、大宮理人
［感想］
東響新潟定期当日の昼に開催されてきている無料コンサート。
これまでは東響コーラス出演日に通りがかりで聞こえてきたことはあったが、じっくりと聴くのが今回が初めて。
チェロの大宮はロビーコンサートデビューでまだ２５歳以下の平成生まれとのこと。
東響主席クラスの名手たちによる濃厚かつ躍動感あふれるアンサンブルを堪能した。
弦楽四重奏の低音楽器がそれぞれダブルになり、重厚な和音や、各楽器ごとの二重奏、チェロのピチカートとボーイングの組み合わせなど、多様な表現が試みられていた。
中央にチェロ、左にヴァイオリン、右にヴィオラが二人づつ並ぶ形で、ヴィオラとヴァイオリンとが対話するような曲もあった。
全四楽章、３０分以上の大曲を、時には激しく、時には踊るように軽やかに、見事に弾ききった。
若きブラームスが敬愛するベートーヴェンの弦楽四重奏や交響曲を意識しているのだろうと感じさせられる曲想も多く、「運命」第三楽章の第二主題に似たフレーズが展開されてフィナーレを迎えた。
音楽三昧の日曜午後、素晴らしいスタートとなった。