東京交響楽団第９９回新潟定期演奏会
2016年１１月６日（日）１７時開演、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
【曲目】　
ドヴォルザーク：チェロ協奏曲 ロ短調 作品104、
（ソロアンコール）バッハ：無伴奏チェロソナタ第３番より　ブーレ（表示はガボット）、
ブラームス：交響曲第4番 ホ短調 作品98
【出演】
指揮：シモーネ・ヤング、
チェロ：アリサ・ワイラースタイン、
コンサートマスター：グレブ・ニキティン
【感想】
ハンブルク歌劇場のシェフなどを務め、ウィーンフィルを初めて振った女性指揮者であるシモーネ・ヤングが登場。
紡ぎ出される音楽に、どれほど性別が影響するのかはわからないが、素晴らしい演奏だった。
前半のアリサ・ワイラースタインの独奏チェロによるドヴォコンは、叙情的で哀愁に満ちたメロディーを、
つややかで、しなやかで、しかも骨太の力強く豊かな響きで、よく歌った。オケとの呼応も見事であった。
後半のブラームスは、やや速めのテンポでメリハリの利いた演奏。
それでも決して淡々と進むのでなく、ゴージャスな響きの中へ、どんどんと引き込んでいく。
このあと、このコンビで二期会の「ナクソス島のアリアドネ」の上演もあるとのことで、さらに信頼関係が深まっていきそうだ。

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