マチュー・デュフォー　フルート・リサイタル （りゅーとぴあ Best Selection 2019　第1回）
2019年７月２７日（土）１９時開演、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
【曲目】　
プーランク：フルートとピアノのためのソナタ FP164、
ミヨー：フルートとピアノのためのソナチネ Op.76、
マルタン：フルートとピアノのためのバラード、
シューベルト：「しぼめる花」による序奏と変奏曲 Op.160 D.802、
ライネッケ：フルートとピアノのためのソナタ「ウンディーネ」Op.167、
（アンコール）シューマン：3つのロマンスから第2曲、
ベートーヴェン：ロマンス、
ヴィヴァルディ：春（無伴奏）
【出演】　
マチュー・デュフォー（フルート）、浦壁信二（ピアノ）
【感想】
世界一級の音楽家を招き、新潟に居ながらにして、世界最高の演奏を楽しめる、りゅーとぴあの新しいコンサートシリーズ「りゅーとぴあBest Selection」。
2019年は、新潟市が東京オリンピック・パラリンピックのフランス・ホストタウンに選ばれたことを記念して、フランス出身の世界第一級のソリスト３名が登場。
その第一弾がベルリンフィルの首席フルート奏者マチュー・デュフォー。「温かな美音、隅々まで届く力強さ。聴く人すべてを、幸せにする。
パリ、シカゴ、ベルリンの聴衆が、デュフォーに喝采を贈ってきた。
圧倒的な技術とおおらかな歌心は間違いなく彼の魅力だが、最大の特長はその《温かく美しい音色》にある。
彼の音は、まるで日の光のように降り注ぎ、私達の心を温め、幸せにする」（りゅーとぴあｈｐより）。
前半は、出身地フランスのプーランクなどのしゃれた曲が３つ。後半は、シューベルトの大きな変奏曲と、ライネッケのロマンティックな曲。
さらにシューマン、ベートーヴェンのロマンスをアンコールに加え、現在活動しているドイツ音楽を中心としたプログラムだ。
鳴りやまぬ拍手に応えて、最後はヴィヴァルディの春を無伴奏で披露した。
デュフォーのフルートは、豊かな響きと、伸びのあるフレージング、暖色系の柔らかな輝きの音色と、とても魅力的だ。
浦壁のピアノも、時には激しく音楽を牽引しつつも、デュフォーのフルートに寄り添い、見事な二重奏となっていた。
９月、１０月とこのシリーズが続くが、楽しみである。

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