東響ロビーコンサート 〜木管三重奏
2018年３月４日（日）１２時開演、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホールホワイエ
【曲目】　
イベール：トリオのための5つの小品、
モーツァルト：きらきら星変奏曲、
モーツァルト：ディヴェルティメント 第1番 K.439b
【出演】　
オーボエ：荒木奏美（東響首席）、クラリネット：吉野亜希菜（東響）、ファゴット：福士マリ子（東響首席）
【感想】
東響の木管首席らによる「トリオ・ダンシュ」のロビーコンサート。
ダンシュとはリードを使う木管楽器のことで、ダブルリードのオーボエとファゴット、一枚リードのクラリネットのトリオ＝三重奏である。
まずイベールのパリのこじゃれた雰囲気の小品集。
吉野と福士のトークの後、本日の新潟定期がオール・モーツァルトということでモーツァルトの二曲が演奏された。
オーボエの荒木がリードヴォーカル、ファゴットの福士が低音部を支え、クラリネットの吉野が内声部として寄りそう。
個々の個性がきらめきつつも、音色が融け合い、ハーモニーが豊かに響く。
速いパッセージのかけあいはスリリングで、ほんの数メートル前で演奏されているので、キーのパタパタする音も小気味よく聞こえてくる。
ディヴェルティメントの前に荒きが曲の紹介をしたが、ディヴェルティメント＝喜遊曲は室内で演奏されるのに対して、セレナーデ＝小夜曲は屋外で奏されるとのこと。
東響の若きエース・荒木のオーボエは甘くつややかな音色で、のびやかな長音も、小刻みのスケールも、歌心にあふれチャーミングである。
夕方からの新潟定期への期待も、いやおうなく高まってきた。

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