東京交響楽団第109回新潟定期演奏会
東京交響楽団第109回新潟定期演奏会
2018年９月３０日（日）１７時開演、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
【曲目】
メンデルスゾーン：序曲「フィンガルの洞窟」、
ベートーヴェン：ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」、
ブラームス：交響曲第1番 ハ短調 op.18
【出演】
指揮：マクシム・エメリャニチェフ、
ピアノ：スティーヴン・ハフ、
コンサートマスター：水谷彰
【感想】
ロシアの新進気鋭の指揮者、３０歳（２９歳かもしれない、１９８８年生まれ）のエメリャニチェフが登場。
ドイツのクラシック王道のプログラムに真っ正面から挑んだ。
私自身の体調が、睡眠不足と披露でいまひとつのところがあり、集中力に欠けているため、よい演奏だったのだろうが、乗り損なってしまった。
音の立ち上がりのアインザッツが合わない感じがあったり、テンポの揺れに乱れを感じたりしてしまう。
「皇帝」ソロのハフのピアノは安定して、安心して聴けたが、これまた淡泊な感じを受けた。
目が覚めるように心が沸き立ったのは、オーボエのソロで、荒さんか荒木さんか、実に色っぽく鮮やかな音色と歌心あふれるメロディーであった。
よく知られた名曲揃いのプログラムで、客席もかなり埋まり、ブラームスの後のブラヴォーと大拍手からすると、聴衆の皆さんは大いに満足したようであり、私自身の冷めた感じは別にして、演奏会としてはよかったと思う。