第２０回新潟第九コンサート２０１９
日時： ２０１９年１２月２８日（土）１４：００開演
会場： りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール
【曲目】
モーツァルト 歌劇「劇場支配人」K486序曲、
ベートーヴェン 交響曲第九番 二短調 合唱付、
（アンコール）モーツァルト：アヴェ・ヴェルム・コルプス
【出演】
指揮：大河内雅彦、管弦楽：新潟交響楽団、
合唱指揮：箕輪久夫、合唱：新潟第九合唱団、
ソプラノ：別府美沙子、アルト：松本やすこ、テノール：青栁素晴、バス：小鉄和広
【感想】
年末恒例、新潟の冬の風物誌にもなっている新潟第九コンサートの２０回目の演奏会。
今年のマエストロは大河内雅彦先生。ベルリンフィルの新シェフであるキリル・ペトレンコはウィーン音大の湯浅譲二門下の先輩にあたるとのこと。
新潟第九をかつて指揮した松沼俊彦、伊藤翔は後輩になる。
オーケストラにもドイツ語のテキストを意識させ、メリハリとパンチの効いた演奏となった。
ドッペルフーガは遅めのテンポの中で、重心の低いビートをきかせ、堂々たる音楽を構築した。
老若男女３００名の大合唱が、マエストロの粘り強い指導に沿って、ベートーヴェンの楽譜に書かれていることを身体をとおして再現することに献身していった。
オケの潟響の演奏水準は年々上がり、激しく動き回る細かな音型でも、一音一音を明確に聞こえるようにする解像度の高い演奏であった。
私の歌った席がちょうどホルン群の後ろで、さまざまなリズムの刻みなどをしていることがよくわかっておもしろかった。
ソリスト陣も力演であった。
一語一音を撃ちこむような激しい第九のあとで、レガートの美しいアヴェヴェルムコルプスで静かに演奏を終え、満員の聴衆から大きな拍手が送られた。
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