キング６組
キング６組
3年6組前期 栗川 治
キング・クリムゾンという素晴らしいロックグループがつい最近、解散してしまいました。そして、我々キング6組も解散してしまいます。クリムゾンの面々は、おのおのの新しい音づくりを始めています。6組の仲間たちも高校へ、訓練校へとさまざまな人生へ歩み始めます。
昭和49年度の3年生は、きちがいじみてすごかったと思います。その中でも6組は、その中枢的存在で「キング」の名に恥じないと思います。それに50年度からは当分は6組というのは存在しないわけで、そこからも「最後の王者」といった感じです。クリムゾンの解散とともに、我々の卒業は悲しむべきことではないでしょうか。
キング６組は、パーソナルにみんながしっかりした人格と闘争心、それに協調性まで兼備えていて、自他共に認める最高のチームワークを持っていたのです。華々しいデビュー。確かな実績。時には個性と個性とが火花を散らしてぶつかって沈黙を続けたこともありました。しかし、それを足場としてまた新たな団結が生まれたのです。本当にキング・クリムゾンそのもののキング６組でした。
私は、この集団のリーダーを1年半してきたわけですが、たいしたことはできませんでした。が、この素晴らしい集団のリーダーとして恥ずかしくないよう頑張ってきたつもりです。6組の仲間たちにも、これからの行動を「キング」の名に恥じぬよう頑張ってほしいと思うのです。
（新潟市立内野中学校生徒会誌『年輪』、１９７５年３月）