おおみそか

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　くりかわ　おさむ

　ぼくは　おおみそかの　よる　じょやの　かねが　なるのを　まって　いました。
　十二じに　なりました。じょやの　かねが　二つ　うつと　おかあさんが　「そろそろ　いくか。」と　いいました。ぼくは　「はやく　いこうよ。」と　いいました。
　一くの　おみやに　いって　おまいり　しました。そして　ぼくと　おかあさんは　しんるいの　まさひろくんの　うちへ　いって　「三くの　おみやまいりを　しよう。」とさそいました。そうしたら　まさひろくんの　おかあさんが　「ちょっと　よって　いかないか。」と　さそいました。でも　おかあさんは　ことわりました。そうしたら　まさひろくんの　おかあさんが　「じゃ　いこう。」と　いって　まさひろくんの　うちを　でました。みちを　はなしながら　あるいて　いると　もう　三くの　おみやへ　つきました。　おまいりをして　うちに　かえって　ねました。
（新潟市立内野小学校一学年文集・昭和41年度、１９67年３月）
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